【6月17日(月)】
本堂参拝:「命の天びん」
今日は,今月の「本堂参拝」でした。
たんぽぽ組さんも,2回目の「本堂参拝」で,しっかりすわってお参りができました。
「本堂参拝」の楽しみは,お寺の石尾先生のお話(法話)です。
今日は,『命の天びん』というお話でした。
昔,インドに「シビ王」という王様がいらっしゃいました。
ある時,鷹に狙われていた鳩が,シビ王に助けを求めてきました。
鳩:「王様,私は鷹に狙われています。どうか,お助けください。」
すると,そこに鷹が飛んできて,シビ王にお願いします。
鷹:「王様。私は鳩くを捕まえて食べないと生きていけません。どうか鳩をとらせてください。」
シビ王は,鷹に言います。
王:「わかった。でも,命の尊さは同じだから,鳩と同じ重さだけ,私の肉を食べなさい。」
と言って,シビ王は鳩と同じ重さの自分の肉をけずって天びんにのせました。
しかし,いくらシビ王が自分の肉をけずって天びんにのせても,鳩の方に傾いている天びんはびくともせず,そのままでした。
つまり,命というものは,何者よりも重く,何もにもかえがたいものだというお話でした。
子どもたちには少し難しい話だったかもしれませんが,「命の大切さ」や「命の天びん」というキーワードが子どもたちの心に深くしみ込んでくれるといいなと思いました。
よろしければ,御家庭でも話題にしていただき,例えば,食事の時の「いただきます」のあいさつは,実は,「あなたの命を,『いただきます』」ということだよ,というようなことを教えていただけると幸いです。
まさに「三つ子の魂,百まで」。
きっと,子どもたちの心に残ることでしょう。
★★ 大きく育て 紫原の宝 ★★
